ETC(Electronic Toll Collection System)は、高速道路の料金所をスムーズに通過するための便利なシステムです。
しかし、車にETC車載器が装備されていない場合、「後付けしたいけど費用が気になる」「自分で取り付けられるの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
今回は、「ETC 後付け 自分で」をテーマに、初心者でもわかりやすい取り付け手順や注意点を徹底解説します。
Contents
1. ETC車載器を自分で取り付けるメリット
費用を抑えられる
ETC車載器を購入した後、業者に取り付けを依頼すると、工賃が5,000円~10,000円程度かかることが一般的です。自分で取り付けることで、この工賃を節約できます。
好きなタイミングで作業可能
業者の予約が必要ないため、自分のスケジュールに合わせて取り付け作業を行うことができます。
スキルアップにもつながる
車の電装品に触れることで、自動車メンテナンスの知識やスキルを向上させるきっかけになります。
2. ETC車載器を取り付ける前に準備するもの
① ETC車載器本体
まずは対応車種に適したETC車載器を購入しましょう。
セットアップが必要なため、購入時に車両情報を登録することが一般的です。
② 工具
- プラスドライバー
- 内張りはがし
- 絶縁テープ
- ヒューズ電源取り出しコード(適合・必要に応じて)
- そのほか、配線を固定するための結束バンドなど。
③ 配線図
車の取扱説明書に記載されている「ヒューズボックス」の位置や配線図を確認します。
これにより、適切な電源を見つけることができます。
これは、ネットで検索すれば出てきます。
私が運営する姉妹ブログDIYでプチカスタムにも掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
④ 両面テープやステー
車載器をダッシュボードやフロントガラスに固定する際に使用します。
新品のETCであれば、既に両面テープが準備されていますが、載せ替えする場合には貼り付け直す両面テープが必要です(再セットアップも必要)
3. ETC車載器の取り付け手順
① 設置場所を決める
ETC車載器を設置する場所は、運転中にカードの挿入・取り出しがしやすい位置がおすすめです。
一般的には、ダッシュボードやセンターコンソール周辺が適しています。
車両によっては、ビルトインできる取付キットもあります。
例)スズキ車の場合
② 電源を確保する
ETC車載器の電源を車両から取る必要があります。以下の方法を参考にしてください。
- ヒューズボックスから電源を取る方法
- 車のヒューズボックスの位置を確認します(通常はダッシュボード下やエンジンルーム内)。
- 「アクセサリー電源」または「イグニッション電源」にETCの配線を接続します。
- 電源取り出し用のヒューズを使用して接続することで、安全性を確保します。
ヒューズから電源を取り出す配線コードを使えば、簡単に電源を確保できます。
電源を取り出す場合は、検電テスターを使って通電を確認する必要があります。
実際に取り付けた手順は、姉妹サイトの以下のリンクを確認してみてください。
※前後ドラレコを取り付けた内容ですが、電源の取り方は一緒です。
- シガーソケットから電源を取る方法 既存のシガーソケットを利用する方法もあります。この場合、専用の電源ケーブルを使用します。
ヒューズから電源を取る方が簡単ですが、車両によってはシガーソケット裏の方がアクセスしやすい場合もあります。
シガーソケットの配線は、ACC・アースの2本の線が来ています。
検電テスターでエンジンをかけたら通電する方を確認して、そちらから電源を確保します。
エレクトロタップを使うと、電源をとりやすいです。
エレクトロタップについては、コチラを参考にどうぞ。
③ アンテナを設置する
ETC車載器の種類によっては、アンテナをフロントガラスやダッシュボードに取り付ける必要があります。
受信感度を高めるため、フロントガラスの上部に設置することが一般的です。
④ 配線を隠す
配線が目立たないように内装の隙間やモールに通します。
内張りはがしを使って隙間に配線を入れると、見た目がスッキリします。
余剰配線は、車両配線に沿わせて固定します。
⑤ 動作確認
最後に、ETCカードを挿入して動作確認を行います。カードの挿入音や、電源のオン・オフを確認してください。
4. 自分で取り付ける際の注意点
セットアップは業者に依頼する
ETC車載器は、購入時に車両情報を登録(セットアップ)する必要があります。
この作業は専門業者でしか行えません。
自分で取り付ける場合でも、購入時にセットアップを完了させておくことが大切です。
カンタンなのは、セットアップ済みのETCを購入すると良いです。
配線ミスに注意
電源の接続ミスやショートが発生すると、車両の電装系にダメージを与える可能性があります。
配線は確実に行い、不安がある場合はプロに相談してください。
保安基準を守る
ETC車載器の設置位置が運転の妨げになると、車検に通らない場合があります。
アンテナの設置場所は法規を遵守し、視界を確保してください。
基本的にフロントガラスの上部・中心に貼り付ければOKです。
最近の車両では中央に自動ブレーキが設置されていますが、その右側に貼り付ければ良いでしょう。
5. 自分で取り付けるのが難しい場合
もし取り付け作業に不安がある場合は、無理せずプロに依頼するのがおすすめです。
ETC車載器の取り付けを行う専門店や、カーディーラー、カー用品店でサポートを受けることができます。
まとめ
ETCを自分で後付けする場合、適切な手順を守れば初心者でも可能です。
作業に必要な工具や配線知識を揃えて取り掛かることで、コストを抑えながら車のメンテナンススキルを向上させる良い機会になります。
もし不安がある場合は、プロに相談することも視野に入れ、安全第一で作業を進めてください。